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 今回は、またとない大掛かりな日本とオランダのトロンボーン界の交流の機会において、コンサートやワークショップを通して両者の発展に寄与できたらと思います。物事を一方的に披露して帰るのではなく、参加される方々とITE側との隔たりを最小限にして真摯に交流し、確かな意義が両者に残るような場になるよう努めたいと思っています。
その重要な役割を担う各ワークショップでは、以下のようなテーマを予定しています。

”Playing Together”アンサンブル

 私たちの際立った特色である“アンサンブル力”と“チームワーク”。
- どうやったら他のプレイヤーとぴったり合った演奏ができるのか?
- どうやったら音がブレンドして美しいハーモニーが可能になるのか?
- どうやったらグループ内のバランスがとれて、まとまって聴こえるのか?
- アンサンブル演奏中はどんなことを考え、どんなことに気をつけているの?
- 耳はどう使うの?
- 指揮者の役割は?
- アンサンブルが上手なプレーヤーになるには何が必要か?
- 好みの演奏スタイルの違いや個人の音楽性の違いはどうしたらいいか?
- 他のメンバーをリードするにはどういうこと気をつけたらいいか?
- 仲間と軋轢を生まずに、なおかつ妥協せずに、尊敬しあって気持ちよく活動するにはどういうことが必要か?
などなど、今回のツアーのワークショップは、“他のプレーヤーと一緒に演奏する”=アンサンブルに関することをメインに展開していきたいと考えています。
 私たちと同じようなトロンボーン・アンサンブルで活動しているグループにはすぐに役に立つアイディアが満載なはずですし、また吹奏楽や管弦楽や室内楽でのパートやセクションでの練習・リハーサルに役にたつほか、バンドやオーケストラ全体がまとまっていてかつ生き生きとした演奏をするためのヒントになることが多いと思います。皆さんのほうから「実際の活動でこんな問題・難しさに直面していますが、どうしたらよい解決ができるでしょう?」などの具体的なケースもぜひ寄せていただいて、一緒に解決に導きましょう。

Warm Upウォームアップ

 ウォームアップを一緒に行う「セッション形式」で行います。オランダのプレーヤーたちがどのようなコンセプトでウォームアップを行い、どのようなエクササイズをどのような目的で行い、どのようにウォームアップの過程を経て普段のコンディションへ持っていくかを、説明を聞きながら体験することができます。
 いきなり難易度の高い演奏を始めるのではなく、スポーツ選手が準備運動や基本動作から始めて徐々に組み立てていくように、演奏に必要な技術的・精神的なパーツを最もシンプルなレベルからひとつひとつ駆動させ、それらをコーディネート=組み合わせていきます。説明や意見交換や質問を交えながら、一緒にウォームアップをしましょう。きっと、自分なりのウォームアップ方法を見つける・改善するための助けになるでしょう。もちろん他の金管楽器でも参加する意義は十分です。

管楽器演奏のための基礎編

 呼吸法、体の使い方、姿勢、トレーニングの仕方、苦手なことやうまくできないことを克服するためのアプローチ、練習量や練習時間についての考え方、技術的な部分と音楽的な部分の区別と融合、本番を控えた場合の練習、などなど、管楽器で音楽活動をしていく上で誰しもがどこかで多かれ少なかれ直面するポイントを扱います


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